無形民族文化財

 この近くに仕事で行く事があった!!ふと道路脇に「芦ノ尻道祖神」との看板!!なんだか、どこかで観た事があったようななんて思ってたら...HPもある

 

芦ノ尻の道祖神祭りは「神面装飾道祖神祭」とも呼ばれるように、各戸から集まった注連縄で、1.5メートルほどの道祖神の石碑に怪異な神面を飾りつけ、翌年の1月7日までの一年間、悪霊や疫病より集落を守る守護神とする祭りである。

 古くは1月15日に行われていたが、昭和初期に松の内が長すぎるとの理由で7日となった。もとは15歳以上の未婚の男子によって行われる若衆仲間入りの祭事でもあった。近年、過疎化の波が押し寄せ、祭りの原形はだいぶそこなわれてきたが、芦ノ尻の男子がこぞって参加し、祭りの伝承に情熱を傾けている。
 神面の装飾は、1月7日の午後、一年間ムラの守護を果たしてくださった古い神面への感謝の拝礼の後、道祖神碑から取りはずすことから始まる。古い神面はただちに焼かれ、新しい神面は、集まった注連のなかから適当なものを選択し、口、鼻、目、まゆげ、口ひげ、あごひげ、笠(かんむり)の順に装飾していく。注連でお神酒樽、三つ重ねの酒杯、肴(鯛)もつくられ、供えられ、神と飲食を共にする。夕方迎え火が焚かれ、これを合図に盛大などんど焼きが行われる。
 翌朝、厄年の者は誰よりも早く道祖神場へ輪切りにしたダイコンやニンジンを歳の数だけひそかに、後ろを振り向かず道々に落としていく。ほかの者たちも残り火で餅を焼いてきて、家中で食べる。これは無病息災の祈願である。

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